ちりもつもればミルキーウェイ

好奇心に可処分時間が奪われる

データ指向アプリケーションデザイン読んだ

3ヶ月前くらいに読んで、そういえば感想まとめてなかったなーと思い立ったので書く

www.oreilly.co.jp

社内の輪読会でよんだ。読み始めが2020年12月で、読了したのが2021年5月だった。半年くらいかけて読んだっぽい

内容としては、データのバイナリ上のフォーマットからはじまり、データの整合性やそれをどう保証するか、それを分散するマシン上で扱おうとするとどのような考慮事項が発生するか、それらを踏まえた上でどのようなユースケースでどのようなデータシステムをつかってデータを処理していくのか、といったまさしくタイトル通りデータ指向なアプリケーションデザインについて書かれていた

内容は普通に難しくて、輪読会で読めてよかったとおもう。一人だと絶対トランザクションあたりで脱落していた

読んだ大まかな感想としては、データシステムはある用途に応じた一貫性や可用性や処理能力を持つようデザインされているから、作りたいシステムやその要件に応じて適切なデータシステムを組み合わせたり、データシステムを用いた処理を設計するのが僕らの仕事なんだなと言う思いを新たにした
また、分散システムについてもメリットなどを整理しつつ、一貫性を考慮するとべらぼうに難しいよというのがいろいろな目線から述べられていてめちゃくちゃ面白かった

一時期フロントエンドがJSON色付け係と揶揄されるジョークがあって、それならサーバーサイドはJSONこねこねするだけじゃん!なんて言われていた記憶がある。
ぼくがおもうサーバーサイドの仕事の面白さやその重要なところは、どのようなスループットで、どのような一貫性で、どのような可用性で要求を処理できるようにシステムをデザインするか、またそれを継続的に開発できるようにつくりあげるか、などの点にあると思っている。
いうならばそれはJSONこねこねの向こう側とでもいえる領域で、そういう面白さに改めて向き合わせてくれる良書だった