ちりもつもればミルキーウェイ

好奇心に可処分時間が奪われる

LayerXに転職してました

会社で撮影したリニューアル後のロゴ

あんまり派手に公開していなかったけどじつは 2023/03/01 からLayerXに転職していました。
入社してから8ヶ月たってるけどまだ会社についての出力を(techblog以外)なにもしてなかったので書くか〜〜となった次第です。

いろいろやってたけど、具体的にやったこととかそこでの工夫とかは別途会社のブログとかにそのうち出力するかもなのでここでは言及しないつもりです。

ざ〜と8ヶ月振り返りつつ、個人的にいいな〜とおもってる部分を整理したりするぞい

8ヶ月の歩み

もともと入社当時はバクラク事業部のバクラク申請/バクラク経費精算を開発しているプロダクトチームに配属されました。

バクラク申請

bakuraku.jp

バクラク経費精算

bakuraku.jp

自分が使うサービスの開発に参加するのはだいぶ好きで、チームの打ち上げの経費精算とかで実際に使えるのは嬉しいし、自分がユーザーだと自分ごとで考えられるのでかなり良かったです。

そののち直近2ヶ月くらいでチームを移籍していて、いまは共通管理(認証やチーム構造/所属などの従業員マスタ系の情報などを管理するサービス)のプロダクトで頑張っています。
このチームは最近できた新しいチームで、いま絶賛PdM/EMらとともに現在の構成の整理や業務知識の獲得につとめています。たいへんだけど楽しい〜〜

8ヶ月間いろいろやっていたので、うまくいったことも、もっと綺麗に進められたな〜と反省してることもどっちもいっぱいあります。反省は次に活かしつつこれからもがんばろかなと思っています。

個人的には反省が多かった半期だとおもっているけど、半期締め会で新人賞ノミネートされたのは一定の価値提供ができてることがわかり嬉しかったです(なおノミネートのみで受賞には失敗しています)(またぼくは全然写真を撮らないことで有名なので写真も撮ってません)

あと、なんでかわからんけど社内では「ブルーアイズ組織図ドラゴン」とか「ドラゴン」と呼ばれています。なんで?*1

そうじてドタバタしていて大変なこともあったけど、とっても楽しく8ヶ月すごせたなという感じです。次に繋げたい反省もあるのでこれからも頑張るます。

いいものつくろうぜ、やっていこうぜ

とにかく顧客の課題を解決できるいいものつくっていこう、やっていこうという文化を強く感じており、そこはめちゃめちゃ噛み合ってると思う部分の一つです。

ぼく個人の価値基準として、いいものをつくることにかかわりたいニャンというのが強いモチベーションとしてあるのでここはめちゃめちゃめでたい

ユーザーの真の課題はなにか探究しようとする意思が浸透していて、それは行動指針から派生してより具体的に落とし込まれた羅針盤というものでも言及されています。面白いので読んだことない人はチラ見してきてください。

speakerdeck.com

課題の解決手段が複数あるなかで、「ユーザーの業務が減ること、楽になること」という観点で目線を揃えて解法の探索ができているのがめちゃめちゃよいとおもっています。
たとえばある機能について、必要としないお客さまにまで認知負荷を押し付けてないか?など、少しでも簡単に楽に使ってもらえるようなFBが日頃から相互にされています。

システム面でもenabling teamなどプロダクト開発者をエンパワーする横断組織があり、日々作られた基盤を使わせてもらったり、設計の相談させてもらったりめちゃめちゃお世話になっています。

type.jp

余談ですがこういう技術横断チームによくありがちなプロダクト開発チームとの壁みたいなのはかなり薄いほうだと思っていて、めちゃめちゃいいことだと思っています。

  • enablingがプロダクト開発に参加しつつプロダクトをエンパワーするとか
  • プロダクト開発側のメンバーが必要な機構をenablingと相談しつつ汎用的なものとして一緒に作っていくとか

みたいな動きが相互にあって、お互い境界を超えてる例が結構多くてとてもめでたい

いいものつくる、を支える文化

ぼくはいいものをつくっていくことを大切にしたいので、ぼくの目線では組織とか文化はそれを支えるための砲台のようにみえています。
(これは個々人の価値観によっても変わるとおもうので、あくまで僕の目線からはということを断っておきます)

ぼくの体感でめちゃめちゃよいなと思ういくつかの要素を紹介します。

情報がオープン

判断材料が増えるほど、考慮事項の見逃しなども減りより確度の高い判断につながるとおもっているので、各種情報がオープンなことにはかなり助かっています。

典型的には設計する時に関連箇所の過去の議論の流れなどがサルベージできるとめちゃめちゃ助かったりする、とか。部署を跨いだ情報とかも思わぬところで役にたったりするのでプールされてる情報は多ければ多いほど助かります。

組織としてはオープンであることだけじゃなくて実際に情報が役に立つかまで含めて課題意識を持っていて、ちょうど入社したときくらいに「社内の情報が検索しづらいのでnotionをいい感じにしよう」みたいな動きがあったりしました。

役に立つ情報は意識して残していこうよ!方向へのアクションもあって、開発まわりだと設計判断等をADRに残す文化も少しづつ広まっています。

さてどの程度まで情報がオープンなの?というとほんとに個人情報に関わる部分とか以外はだいたい見れて、経営会議の議事録とかも見れます。(もちろん情報区分など考慮して伏せるべき情報は一定フィルタされたりはしうる)

プロダクトのコアの戦略にまつわる部分などについても議事録がほぼ公開されているため、システムを作る上で「そういうパターンも考慮しないとな」とか「なくなっちゃうかもしれないならめっちゃ作り込まなくてもいいかもな」みたいな参考にできることがありうれしいことが多いです。

経営戦略観点の話などは時間軸が遠いものもあり、その時点では不確実性が高いものも含まれたりしますが、どういう方向に進みうるのか可能性の段階から情報が流れるのはとても助かってます。

相互に誠実

さっきちらっと顧客の課題しっかり向き合ってるよ、という話をしたんですが、社内メンバーに対しても誠実さを感じていて、うまく言語化しきれてないけどめちゃいいと思っているので書きます。

「なんかやることになっていて、自分でもあんまり意義に納得できてないけどやる」みたいなことがあんまりない*2のが嬉しいです(ぼくは納得できないことをやってるときは出力が下がる傾向があるため)

これは「めでたいね〜」で終わる話ではなくて、逆にいうと説明された側も納得できないなら納得できるまでバトれよということで、関わる人が相互に責任を果たすことで維持されています。役職あろうがなかろうが全員がやるべきこととして浸透している気がしています。

実際の具体的なコミュニケーションに落としていうと、「なんかモヤモヤしてます!その部分こうやってかえたほうがいいのでは?」を表明する人が多いです。ちゃんとpublicかつ参加者が多い場で議論が進むので、組織全体で誤った方向に進みづらくなっている体感があります。

そういうと摩擦が多くてなにかを推進するのがめんどくさそうな感じがするけど、個人的にはあまり摩擦は感じてないです。
大筋いいものつくりたいよね、というのは共通していて、同じ方向目指してよりよいものに近づけるためにいろんな目線から叩いてるイメージ

ぼくも言ってるし言われているけど、実際すごく助かっています。成果物の品質が上がるのが正義!

システム面の改善サイクルも一定まわりだしていること

どの組織にもシステムには一定課題があるとおもいます。各プロダクトも成長する中で業務領域の拡大に伴い課題も増えていくし、その中で価値をデリバリーし続ける必要があるので、やはりLayerXのバクラク事業部が抱えるシステムにも多くの課題があります。

そんな中でも各プロダクトで課題の改善活動を行うイベントを設けたり(これは誰かが記事を書いてくれるかも)、enablingチームがプロダクトチームと協力しつつ全体最適につながる動きをしてくれたり、少しづつシステムの改善サイクルがまわり始めてきたように感じます。

とはいえこのへんバランスはやっぱむずかしくて、価値提供のスピードを守りつつもっと自分自身貢献していきたいなとおもっている部分です。

中はめちゃめちゃドタバタしている

ここまでで、いいものを作る砲台としてのLayerXは個人的にはけっこう性能がいいと思うし、自分自身やってて楽しいぞい!みたいなことを話してきました。

いいことばっかいうのはフェアじゃないので、いいものをつくる、を阻害していると感じてる要因についても言及しておきます。端的に言うとめちゃめちゃバタバタしていて困っています。

おちついて考えれば当たり前なんですが

  • 各プロダクトどんどん成長していて、いままで出てこなかった新しい課題とかにも向き合わなきゃいけなくなっている
  • コンパウンドスタートアップやっていくぞ! なので、そんななかでもプロダクトはどんどん増える
    • ポケットを叩くとビスケットがふえる、半年に一つプロダクトもふえる
  • よい価値を提供するにあたってプロダクト間の連携は必須だが、数が増えるとどんどん複雑になる
  • より多くの人の業務を簡単/楽にしていくために向き合う顧客の層もどんどん増える
    • 商慣習がことなったり組織規模が異なったりすると抱えている課題も違うので、向き合う問題領域が広くなる
    • システムが素直な拡張に耐えられないこともある。スピードを意識しつつ負債を残さず解決できるように頑張る
  • あたらしい課題だけじゃなくて、すでに抱えている課題も解決していかなきゃいけない

みたいなことが内部でブン回っており、それはそれはバタバタしています。

チームやプロダクトが直面している課題の数がとにかく多いのが問題になり出している気がしています。

プロダクトが多くの課題を抱える中で、限られたリソースのなかで頑張って取捨選択して順に倒していっていますが、「よいものをつくる」に関連するいろいろな要素が少しづつ落ちかけていっているような印象を感じています。価値提供のスピードを落とさず、システムにまつわる諸課題についてもしっかり改善に繋げていきたい...

いまは中にいる人が馬力を出して頑張ってるけどとにかくバタバタしているので、よりよいものをつくって価値をとどけていくためにも、もっと多くの方の協力を必要としています。

いいものつくりたいひといっぱいきてくれ〜〜〜〜一緒にいいものつくろう〜〜〜〜

さいごに

ワイは元気にやっているし、転職してからかなり楽しくやっています!これが一番すね

いままでいろんな人に世話になってきたし、また一緒に働きたいと思ってる人もいっぱいいるけど、結局僕が言えることって元気でやってるよ〜〜〜以外にないんですよね。
いまの職場が万人に合うわけでもないし、すくなくともぼくはこういうとこが嬉しいだの、こういうとこが困ってるだの言う以外にできることないので。とりあえずぼくは楽しいですよ。

元気でやってる、楽しくやってる、頑張ってる!なによりそれがめでたいんじゃなかろうか

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*1:「convtoドラゴン」みたいな亜種も観測されている。なんで?

*2:「あんまりない」なので disagree and commit みたいなのもゼロではないです。そういうケースでもpublicな場で議論して擦り合わない観点を相互に明確にした上で行われることが多い